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論(ロジック)は丁寧に

前回のブログで ”K.I.S.S.”(=Keep It Simple, Stupid「分かりやすく、単純に」) の説明をしましたが、

エッセイでは論が単純すぎてもダメです。

大切なところ、自分が伝えたいところは、丁寧に論(ロジック)を構築する必要があります。

積み木のように、あるいは、数学の証明のように、一つずつ丁寧に、です。



■ 論(ロジック)の積み上げ不足は説明不足


エッセイを書いていると、自分にとっては分かりやすくても、他人にとっては分かりにくいことがあります。

なぜなら、説明が足りていないからです。


例えば、この文章はすんなりと理解できますか?

【Ver. 1】インターネットで世界中の人々とつながることができる時代になった。だから、英語を学ぶためには必ずしも留学する必要はない。

頭の回転が速い人ならば、この文章だけでも十分理解できるかもしれません。

もしくは、こういう会話をしていて、その話の流れを理解していれば、この論がすんなり入ってくるかもしれません。


しかし、一般的にはこの文章は分かりにくいと思います。

なぜか?

説明が足りないからです。


他人からの目線で見て、分かりやすように、一つずつ丁寧に論を積み上げる必要があります。



このように書き換えてみると分かりやすくなります。

【Ver. 2】インターネットで世界中の人々とつながることができる時代になった。日本にいながらも、世界中の人たちと話をする機会が増え、そうした人たちから英語を学ぶ機会も増えた。だから、英語を学ぶためには必ずしも留学する必要はない。

【Ver. 1】と【Ver. 2】を比べてみてください。


【Ver. 2】には、「日本にいながらも、世界中の人たちと話をする機会が増え、そうした人たちから英語を学ぶ機会も増えた。」という文が真ん中に入っていますね。


日本にいながらも、世界中の人たちと話ができる機会が増え、そうした人たちから英語を学ぶ機会も増えた。」という1文が、前後の文をつなぐクッションのような役割をしています。



■ 間の説明を省かないことがポイント


上記の【Ver.2】の文を、このようにしてみると分かりやすいのではないでしょうか?

  • [A] インターネットで世界中の人々とつながることができる時代になった。

  • [B] 日本にいながらも、世界中の人たちと話をする機会が増え、そうした人たちから英語を学ぶ機会も増えた。

  • [C] だから、英語を学ぶためには必ずしも留学する必要はない。


【Ver. 2】の方を、[A] → [B] → [C] とすると、

【Ver. 1】の方は、[A] → [C] という書き方になっていて、[B] がありません。


つまり、【Ver. 1】の方は、論を積み上げていくステップの途中にある [B] がないために、分かりにくいのです。


英語でエッセイを書くときは、間の説明([B]の部分)がしっかり入っているかどうかを確認してください。自分では分かることでも、初めてエッセイを目にした人にも内容が分かりやすいかどうかという点が大切です。



■ まとめ

  • 英文エッセイでは、他人にとって分かりやすいものを意識すること。

  • [A] → [C] ではなく、[A] → [B] → [C] という書き方を意識すること。

  • 論(ロジックは)は丁寧に積み上げていくこと



最後に、【Ver. 2】の方を英文にしてみました。参考にしてみてください。

[A] These days the Internet connects us with people worldwide. [B] Even if we live in Japan, we have more chances to talk with others around the world and this also creates more opportunities for us to learn English. [C] Thus, we do not always have to go abroad to study English.

それでは、今日も英語学習頑張ってください!


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